ワインと読書vol.24_ご無沙汰してます! 山田悠介さんの「スイッチを押すとき」
こんにちは!
そして、ご無沙汰しています。Kyocoです。
最後の投稿から半年以上も空いてしまいました💦
2023年は春先から偏頭痛がひどくって、、
ちょっとワインから離れてしまってたんですよね!
偏頭痛持ちにはなかなかキツい春夏です。えーん
ということで、読書だけは進んでいたので
まずは最近の記憶に残ってる一冊から!
(窪美澄さんはまだ他にもあれこれ読んだのですが、ひとまず🙏)
聞いたことはあった「スイッチを押すとき」
山田悠介さん
よく、書店で拝見はするものの
表紙のイメージから勝手に「若そう」「怖そう?」なんて💦
手に取ったことはなかった。
「リアル鬼ごっこ」の印象が強かったのかな
それが、ひょんなことで出会った「スイッチを押すとき」
今でもどんな経緯で手に取ったのかは思い出せない
↓こっちのイラストのほうが好きだ
たぶん背面の「あらすじ」に惹かれたんだと思う。
こういう設定、好きなんですよね😊
青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。
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ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ“赤いスイッチ”を持たせ、実験をしていた。
極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きたいと願うその理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけており―。
あらすじ読んで「イキガミみたい」って思った。
死を間近に感じたとき、人はどんなことを思うのか
今の平和ボケした私たちには到底たどり着けない境地を
垣間見てみたい。彼らの思考を辿ってみたい
淡々と進んでいくテンポが、私は好きでした。
至極、作り上げられた設定のうえで
出てくる登場人物たちは、非常にフツーなんです。それが良くて
主人公となる南くんは気が優しくおそらく押しも弱い “いい人” だし
スイッチを持たされて生き残っている子どもたちもスッと頭に入ってくる
設定に破綻はないし十分入り込める
そのうえで
死と向き合う現場で人は、なにを望み、なにを諦めるのか
おそらくこの筆者の身上じゃないかなと思うのですが
誤解を恐れない端的な表現と淡々と運ばれるストーリーが
「死」や「絆」を扱ったテーマでありながら
へんに引っ張らずキビキビと展開していく
少年少女たちの持つスイッチは呆気ないほど容易に押されて
読みようによっては救いのなさもあるのでしょうが
あまり感情におもねらないというか
あっさりとしたスピード感がその奥にあるものを際立たせているようで
今っぽくて好きでした😊
(このへん好みが分かれるのかも)
山田悠介さん
がぜん興味が出ました。他も読んでみたい!
ドライな疾走感。これは少し甘みに癒されたし
先ほども述べたように、重たいテーマでありながら
端的にテンポよく。余計な感傷抜きに進んでいくストーリー
ヒリつきながらも
ラストに向けてページを大切に捲りました。
そうですね
清らかで澄んでいるのにフルーティーな旨みもある
「ヴィーニャ・エスメラルダ」でどうでしょう
もう、大好きすぎて
好きな本を見つけたらこれ飲みたいの。笑
以前も書いたけど
救いのないような話を読むときは
根底に、Happyさを感じるワインがいい
(この写真、好きなんですよね)
「スイッチを押すとき」
自分は、そのスイッチを持たされたら何思う?
ストーリーを追う以上のサイドストーリーがぼんやりと頭に駆け巡って
でも “その先” は突き詰めずに、ふんわり醸したままでおきたい
そのくらいの “余地(甘み)” が
人生には必要だよなと、思うのです。
Kyoco
\甘みは旨み/
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