ワインと読書vol.16_不思議な世界に入り込む、恩田陸さん「歩道橋シネマ」
お久しぶりの恩田陸さん。
「消滅」「蜂蜜と遠雷」以来です
好きな読書ブロガーさんが読んでいらして興味があったので
手にとってみました。「歩道橋シネマ」
全18編からなる短編集です。
聞いてはいたけど、1つひとつのお話がポンポンと独自の世界を開くので
ちょっと頭がついていかない。笑
インターバル空けながらじっくり読んだらよかったかな💦
短編のテンポに慣れてなくって
入り込めないものもあったのですが、、
天啓学園の「球根」とかひんやり怖い「風鈴」とか
じんわりとあと引く怖さが頭に残って好きでした。
長編の「消滅」は1年半前に読んだのですが(→当時の投稿)
登場人物がちらほら出てきて「あ、トトくん!?」とかっていう
スピンオフの楽しさがあったかな!
(どうやら他の長編からも登場人物リンクしてるらしい?)
ずいぶん前に読んだ小説の登場人物が、
まるで昔からの知人のように脳内で生きているっていうのはやはり
人物描写が巧くていらっしゃる証拠なのでしょうね
久々に再会できて嬉しかったです。笑
次は、14年分の連載をまとめたという超大作
「愚かな薔薇」が気になってます。
いただいたワインは、ムートンカデ。
最近は、リースリングだとか
香りの広がる白が好みで
1杯をちびちび飲んでます。
kyoco