読書とワインVol.5_甘トロ癒し系♡ リースリングでやさしい読書に没頭する。

ずっと予約していた本が
図書館から届きまして

今日はしっぽり、飲みたかったんです。

「さざなみのよる」木皿 泉さん

日ごろ、核爆弾だのテロだの桐野夏生だの
傷口に塩を塗り込むようなシビアさを好む私ですが

この本には一切、そんなの出てきません

なんなら漢字も控えめです


なにしろ開始すぐからして
主人公が死のうとしている。


そのたった数時間、半径20mの身近ななかに
驚くほど豊かな叙情といいますか

何でしょう

ひとことで言うなら




や さ し さ に 、 あ ふ れ て い る 。




ストーリーを追いかけるような
真犯人を探し当てるような

「答え」に向かっていくお話ではなくって


ただひたすら
死を目前にした人の心の移ろいや折り合いのつけかたを

心の奥にじんと感じる。「死ぬ」ということが
ここまでそっと優しく描かれた作品を
私は知りませんでした



そっけなく読んでいたら、読み飛ばしてしまいそうなニュアンスを
思いがけなく行間に現れる「写し絵」みたいな投影を

たいせつにたいせつに

ゆっくり、ページをめくってゆく


そんな読書には


ひとくちで、余韻までじんわりやさしい
甘めの白がちょうどいい。

コロンビアバレー

さまざまなショップで、こちらの作り手
ワシントンのシャトーサンミッシェルを扱っておられますが

YANAGIYAさんのレビューを見たら
どうしても飲みたくなってしまいます

シャトー・サンミッシェル(サンミシェル) リースリング コロンビアヴァレー [2017] (正規品) Chateau Ste. Michelle

価格:1,518円
(2019/12/2 21:44時点)

リースリングって、辛口じゃないの?とか
2017年ものってどんな感じ?とか

なんかもう、そういったすべてのことが
一気に解消して飲みたさMAX😋


そもそもワシントンにワイナリーがあるんだ!?っていうね


レビューにある通り
きれいな甘さというか、ピュアさというか

「オレがオレが」といった過剰な主張のない
(それを上品と呼ぶのかな?)


いい感じの静けさと
活字をふんわりバウンドさせてくれるような包容力と


慈愛に満ちた、甘みでした。




「死ぬこと」って
すごく怖いことだと思っていたけど

じつはわりと今の暮らしの延長線上にあって

ん〜、うまく言えないな…


自分の死ぬときは、こうやって
まわりに温かな温度を残して逝きたいな、とか

そんなことを思った



すごくいい本
おすすめです。




よかったら、コロンビアバレーのリースリングも
あわせて飲んでみてくださいね♡


今宵も美味しゅうございました。



Kyoco

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