読書とワインVol.5_甘トロ癒し系♡ リースリングでやさしい読書に没頭する。
ずっと予約していた本が
図書館から届きまして
今日はしっぽり、飲みたかったんです。
日ごろ、核爆弾だのテロだの桐野夏生だの
傷口に塩を塗り込むようなシビアさを好む私ですが
この本には一切、そんなの出てきません
なんなら漢字も控えめです
なにしろ開始すぐからして
主人公が死のうとしている。
そのたった数時間、半径20mの身近ななかに
驚くほど豊かな叙情といいますか
何でしょう
ひとことで言うなら
や さ し さ に 、 あ ふ れ て い る 。
ストーリーを追いかけるような
真犯人を探し当てるような
「答え」に向かっていくお話ではなくって
ただひたすら
死を目前にした人の心の移ろいや折り合いのつけかたを
心の奥にじんと感じる。「死ぬ」ということが
ここまでそっと優しく描かれた作品を
私は知りませんでした
そっけなく読んでいたら、読み飛ばしてしまいそうなニュアンスを
思いがけなく行間に現れる「写し絵」みたいな投影を
たいせつにたいせつに
ゆっくり、ページをめくってゆく
そんな読書には
ひとくちで、余韻までじんわりやさしい
甘めの白がちょうどいい。
さまざまなショップで、こちらの作り手
ワシントンのシャトーサンミッシェルを扱っておられますが
YANAGIYAさんのレビューを見たら
どうしても飲みたくなってしまいます
シャトー・サンミッシェル(サンミシェル) リースリング コロンビアヴァレー [2017] (正規品) Chateau Ste. Michelle 価格:1,518円 |
リースリングって、辛口じゃないの?とか
2017年ものってどんな感じ?とか
なんかもう、そういったすべてのことが
一気に解消して飲みたさMAX😋
そもそもワシントンにワイナリーがあるんだ!?っていうね
レビューにある通り
きれいな甘さというか、ピュアさというか
「オレがオレが」といった過剰な主張のない
(それを上品と呼ぶのかな?)
いい感じの静けさと
活字をふんわりバウンドさせてくれるような包容力と
慈愛に満ちた、甘みでした。
「死ぬこと」って
すごく怖いことだと思っていたけど
じつはわりと今の暮らしの延長線上にあって
ん〜、うまく言えないな…
自分の死ぬときは、こうやって
まわりに温かな温度を残して逝きたいな、とか
そんなことを思った
すごくいい本
おすすめです。
よかったら、コロンビアバレーのリースリングも
あわせて飲んでみてくださいね♡
今宵も美味しゅうございました。
Kyoco