映画とワインVol.7_人生観変わる!『こんな夜更けにバナナかよ』

今年いち!!
否、ここ数年でいちばんよかった映画です

「♪手洗い、うーがい、ヤクルト」


「自分」を出すのが苦手な私は
シカノに向き合えない田中くんみたいだ

あらすじはね

筋ジストロフィーという難病で
動けなくなった車椅子のシカノさんが主人公。

「はい、寝返り(うたせて)」
「もっと右〜! ちょっと新人、しっかりしてよー」

わがまま放題。

しまいにゃ

「あ、バナナ食べたい。買って来て^^(夜中!!)」


シカノさんは病院を飛び出して
自分でボランティアを募り、今を生きる。

夢もある。恋もする

そしてみんなに愛されている。


ちゃんとぶつかって、喧嘩もできて

すごくまぶしい。


「筋ジスなめんなよ」
24時間体制の介護に、周囲が音をあげそうになっても
「悪いね」なんて言わない
実母のこと「帰れよ」と追い返す


人生かけて
わがまま言ってる


シカノさんがかっこいいんだ。

病気をテーマにした作品なのに
ちっともそれが主題じゃない


ひょうひょうと、悪態をつきまくる
シカノさんは大泉洋にみごとにハマるし

ヒロインの高畑充希ちゃんもすごくよかった
お久しぶりの萩原聖人さんも

私的ピカイチは綾戸智恵さんなんですけどね〜!!

綾戸さんの、セリフのない表情だけの演技に
何だか凄みを感じましたよ〜
(あれ?たしかピアニストだったようなw)


でも、いちばん感情移入しちゃったのは
じつは三浦春馬くん演じる「田中」だったりします

「本音で話せよ。おまえ正直に生きてるか?」とシカノに迫られると

激昂して


「思ったことそのまま言って
自分の思ったように生きて
それってそんなに偉えのかよ!!」
(みたいなこと言う←共感しすぎてうろ覚え)


と、ようやく
本音でシカノと向き合うんですが。

そこ一番ぐっときました

田中は人当たりはソフトだけど
いつもどっか半身引いてるっていうか
周りの顔色伺ってるところがあって

自分の行いが、心からなのか偽善なのか
それすらわからなくなってILL

シカノに対しても、自分の家族に対しても
正面から向き合えないところあったから


なんか
すごく沁みた。

いいぞ、田中。いいぞ、三浦春馬!!


気持ちが塞いでしまわないよう
ノンフィクションには甘め一択。

で、こちら
驚くことに実話なんですね。

第35回大宅壮一ノンフィクション賞
第25回講談社ノンフィクション賞のダブル受賞!

キャッチコピーが以下

自分のことを自分でできない生き方には、尊厳がないのだろうか?
24時間体制の介助が必要な鹿野さんとボランティアたちとの交流を描いた介護・福祉の現場で読み継がれる傑作ノンフィクション!

こういう、社会派というか
半分頭を働かせながら見なきゃいけない作品は

そのへんまるっと大きく包み込めちゃう
「甘めの白」がMyベスト!

アウスレーゼでいきました。

高畑充希ちゃんのカラッと明るい演技に「グビリ」
三浦春馬の医大生っぷりに「グビリ」

そして、綾戸智恵の演技に息を詰め
ふぅ〜っと弛緩してからの「グビリ」


カーッと喉を温かく通り過ぎる完成された甘みが
気持ちをギスギスさせることなく
幸せな余韻に浸らせてくれます。

オッペンハイマー クローテンブルネン アウスレーゼ 2018
カール ジットマン社 ラインヘッセン
Oppenheimer Kroten Brunnen Auslese 2018 Carl Sittmann Rheinhessen

オッペンハイマー クローテンブルネン アウスレーゼ 2018年 カール ジットマン社 ラインヘッセン 白 甘口Oppenheimer Kroten Brunnen Auslese 2018 Carl Sittmann Rheinhessen

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感想(18件)

チーズもオリーブも、柿ピーも
なんでも来いの包容力♡

「ピーチやパイナップル」の香りもなるほどで
ワイン初心者にとても優しいお味でした


映画にも集中できて
大満足!!


Amazon Primeにもあったんですね
ぜひオススメです!!

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

原作も読みたいな♪
ちょっと大泉洋抜きで。笑

こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫 わ)


繰り返しますが(^^;;

ほんっっと、久々にいい映画だった
一年おきくらいに観続けたいわぁ〜

「人は迷惑をかけあいながら生きている」
「人は、できることよりできないことのほうが多い」
「本音で生きろ」

この3つのセリフにドキッとしたら
思い出してみてくださいね♡


Kyoco

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